第3章 -ジケン-吉原乱入混沌戦。
貴「でも姉妹にしては牡丹とリリーってかけ離れすぎじゃないですか?」
牡丹「.........コク」
牡丹ちゃんも名前が渋すぎるのか早々と頷いた。
オーナー「あら?源氏名だから変に怪しまれはしないわ。それよりアナタ達には速く働いてもらいたいのよ!!」
そんなことより!とまんまと交わされ、オーナーは早速仕事について話始めた。
オーナー「せっかくそんなに綺麗なんだから私はアナタ達を早く売り出したいのね、だからVIPに入ってもらおうと思うの!」
.....VIP、だと..?
牡丹「.....!」
牡丹ちゃんも呆気にとられている。
貴「お、オーナー?VIPって普通は店の集客率において上位の方々が入れるところじゃなかったんですか?」
自分が住んでた街での記憶を辿り問う。
なぜいかにも素人で駆け込んで来た私達をそんな所へ置けるのか。
オーナー「あら、ウチはそんなことは気にしないわ!オーナーが決めたことは絶対なんだから!だから今回は特別待遇よっ!じゃ、一通り準備が整ったことだし、アタシはお客様の所へでも行くわ!!」
そしてオーナーはあっさり言葉を返すと身を翻して自分の仕事へ戻ろうとした。
貴「..あっ、待って下さい!!」
オーナー「.....?何かしら。」
私が一際大きい声を出すと驚いたのかオーナーは肩が若干上がりめでこちらを向いた。
貴「..........あ、すみません..ていうか、VIPの誰の所につけば......」