第2章 -コトノホッタン-いざ、歌舞伎町へ
尚「.......え?」
驚いている尚ちゃんをよそに私はそのまま続ける。
貴「...尚ちゃん、私ね.....尚ちゃんみたいな経験したことあるんだ。でもね...結局何も救われやしなかった......だから私みたいになってほしくないの。でも尚ちゃんはまだ救われるかもしれないんだよ!だから.........私が助ける。」
尚「.......っ!..」
尚ちゃんへ私は真剣な眼差しを送った、もちろん
信じてもらうために。
尚ちゃんはしばらくしどろもどろしていたが、ようやく決意を決めたのか
尚「........はい、宜しく...お願いします。」
尚ちゃんも真剣な眼差しで私に返した。
貴「.......うんっ!どんとこいだよ!!この"夜銀蝶"の名にかけて絶対に助けるからね!!」
私は胸を張って得意気に答えた。
その中に禁句を入れているとも知らずに。
尚「え.......夜銀蝶、ですか.....?」
.............あ、バレちゃった?
貴「あっ、ち、違うの!聞き間違いだよ聞き間違い!!今のは忘れー」
尚「だから群青色なんですね!髪の色!!!」
貴「......あ、あはっ.........はぁ、バレた。」