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【HQ】黒猫の足跡

第3章 黒猫の足音、屋上を駆ける



"来週、練習試合で音駒に行きます。というか、黒尾さんと同棲してるって本当ですか?"

いや、何で知ってるの。
ウチのバレー部ならまだわかるよ?どうせすぐバレるし隠す気も無いし、私とクロの関係をよく分かってるから特に疑われることもないし?けど、何で赤葦くんが!それを知ってるの!?どこルート!?

"うん、楽しみにしてるよ!負けないけど!それに関しては深い事情があるから、会ったときに話すね…。あ、付き合ってるとかじゃないから!"

"そうですか。ならいいです、とりあえず。"

……とりあえずって何!?ヤキモチ!?
赤葦くんって割とポーカーフェイスだから何考えてるかわかんないけど、こういうこと言われると期待する。乙女か。

「なーにニヤけてんの?日誌、ありがとな。」

「夜久ちゃん、お疲れー。赤葦くんとラインしてた。」

部活の朝練が終わったらしい夜久ちゃんか徐にひょっこりと顔を覗かせ隣の席に座った。人が見て分かるほどにやついてたって中々ヤバいな。気をつけよ。

「そうか…っていつの間に交換してたんだよ赤葦と!梟谷じゃねーか!」

「え、前に練習試合で会ってから逆ナンして教えてもらった。」

「意外に積極的なんだなお前…。黒尾それ知ってんの?」

「え?まさかー。」

名前出しただけで妬く奴に言えるわけ無いわ。どんな顔されるか。

「お前さ、赤葦好きなの?」

「え?うん、落ち着いてて気も回るしカッコイイじゃん。」

「黒尾は?」

「クロ?クロはそうだな…やかましいしベタベタしてくるし鬱陶しいけど、面倒見良いしなんだかんだ優しいから好きだよ。」

「じゃあ俺は?」

「夜久ちゃんは可愛いから大好き。」

「うわー俺だけ複雑。つか結局皆好きなのかよ!」

「そりゃそうだよ。」

丁度良く鳴り響いたチャイム。始まったホームルーム。短い休憩を挟みながら眠くなる授業が淡々と進む。英語の小テストはバッチリだけど。もうさっさと部活にならないかな。主に数学を飛ばして欲しい。自習にならないかなー。そんな事を考えながら受けていた日本史の授業。眠気と戦ってる内に、終了を告げるチャイムが鳴った。よっしゃお昼ご飯。

「ー、夜久、海、飯食おうぜ。」
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