第17章 結婚式
統也さんは、余程恥ずかしかったらしい。でも、私の宝物の一つだ。今日も写真をたくさん撮ったし、これも思い出という宝物になるのだろう。
その後は、ガラス館やぬいぐるみの博物館など、観光地を見て回った。でも、気が緩むと統也さんに突っ込みを入れられてしまう。
「俺のこと、見過ぎ。」
「えっ?あ、そ、そうですか?」
「しょうがないな・・・。」
手を引かれ、博物館を出てから柱の陰に移動。そして、壁ドン状態だ。直ぐ目の前に統也さんの顔がある。
「好きなだけ俺を見ろ。代わりに、俺も桜を見るから。あぁ、ついでにキスもする。」
「こ、ここは外で・・・。」
「却下。って言うか、別にいいだろ?夫婦なんだし。でも、キスしてる時くらいは目を閉じろ?」
卑猥・・・その一言に尽きる。距離は近いしキスされるし、手付きは妖しいし逃げ出せない。
「と、統也・・んんっ!!?」
「ホラ、もっと口開けろ?そう、それでいい。」
こんな外で、こんなキスしていいのかな?
なんて事が、毎日行われた。帰宅してからの自宅。
アレから二か月。そうだよね・・・たぶん、そうじゃないかと思ってはいた。ほぼ、毎日統也さんに抱かれているんだものね。
病院の診察結果は、双子の妊娠。
「俺の子種、頑張ったな・・・双子だなんて。」
「統也さん、言ってることが卑猥です。」
「でも、困ったな・・・。」
「何が困るんですか?」
「今までみたいな、激しいSEX出来ないだろ?って言っても、行為自体はやれない訳じゃないから妥協するか。」
「統也さん・・・そんなにしたいですか?」
「当たり前だろ?可愛い嫁を抱かない選択肢なんかないっ!!」
随分、キッパリと言ってくれたものだ。でも、私の妊娠を喜んでくれて私も嬉しい。
その夜。女神様が夢に現れた。祝福をしてくれて、妖精さんたちも祝福してくれた。
「桜は、どっちがいいの?男女の双子が、統也にすれば一先ず落ち着けるかと思うんだけど。」
これは、ゲームの中でも選べる子供の性別ってこと?
「男女の双子・・・。」
その選択肢は、私にはなかった。
「じゃあ、そうするわね。次も、男女の双子にしたら丁度いいものね。じゃあね~。」
「えっ?あ、あのっ!!」
女神様は消えてしまった。
翌朝・・・
「統也さん・・・夢に女神様が現れたの。子供の性別の事で。」