第17章 結婚式
「あぁ、男女の双子になったんだよな?」
「統也さんの夢にも?」
「来た。桜が男女の双子って言ったから、その願いを聞き届けるって。後、次の妊娠も双子の男女にするから楽しみにしててって言われた。今回の双子が五歳になった時に、次の双子の妊娠をするって言ってた。でも、俺としてはSEXは止め無いし・・・ま、女神が何とかするんだろ。」
軽いなと思ったけれど、そこまで知らせてくれるとは思ってもみなかった。
私は統也さんと一緒に暮らせて幸せだし、予定通りに男女の双子を産んでからというもの頼りになる旦那様が傍にいてくれて、もっと幸せになった。
「なぁ、桜。」
「えっ?」
「母乳、味が薄いものなんだな。初めて知った。あ、結構、胸が柔らかくなった。もう、痛くないか?」
「うん。じゃあ・・・医者からは解禁されたし、抱いていいよな?俺たちの子供は夜はよく寝るし、親思いだよな。桜の身体を思って我慢したんだ、もういいよな?」
相変わらず、嫁の私にべた惚れの統也さん。取引先の担当者から、これも変わらずに恋慕されたりするけれど私への溺愛と執着が酷くて嫉妬することもない日々だ。
双子ちゃんたちが三歳になった頃、何故か牧場ゲームの世界に行きたいなんて言われた時は驚いたけれど、将来、行く機会があるのなら引き止めはしない。
さて、予想通りというか・・・双子ちゃんたちが五歳になった頃、もう一組の双子を産んだ私。そう、今回も男女である。
「統也、私たちの愛し子を愛してくれてありがとう。あなた達の幸せが続く様に祈っているわ。子供たちが大きくなるまで暫くは会えないけれど、ずっと見守っているから。統也・・・桜をずっと愛してあげてね?」
「あぁ、分かっている。桜も俺たちの子供らも一生愛していくと誓う。」
静かに消えて行った女神様たち。子供たちも大興奮の時間だったけれど、私は感謝の気持ちを込めて祈った。
彼の仕事は軌道に乗り、従業員も増やした。私は裏庭の畑で、作物や果物などを育てている。愛する旦那様と、こんな幸せな時間をくれてありがとう。
そう祈らずにはいられない。
あなたたちの推しと、こんな風に幸せな未来があるといいなと説に願う。