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牧場物語へトリップⅡ

第3章 春 二日目


アメリカンドッグは、魚と小麦粉など必要な材料を専用の機材に入れたら出来上がったものが出て来る。シンプルだけど腹持ちいいから、ゲームの時も重宝したっけ。

ルイ村長と世間話をした後、私は果樹園へと出向いた。近くには養蜂箱があるのだけど。蜜蜂がせっせと蜜集めに勤しんでいた。

その隣りには、そう広くない竹林が存在している。現実と違って面積が広がって行かないのは、ゲーム補正だろうか。二つほど収穫出来た筍を冷蔵庫へと入れておく。

「そろそろ採掘行かなくちゃ。もう習慣になってるもんね。」

洞窟までは自然を満喫しながら、住人とすれ違えば挨拶をして歩みを進めた。

「ん~、今日は一番手前から採掘して行こうかな。さ、頑張ろう!!」

今日の戦利品。

金一個。銀三個。水晶四個。ルビー二個。トパーズ三個。そして、賢者の石が一個。

まぁまぁの成果である。袋に入れては、洞窟を出た。

「あれ?サクラか。今日も採掘やってたんだな。俺らも合間にやるんだが、今日の成果はどうだった?」
「まぁまぁです。」
「そうか。俺も明日にでもやってみるかな。じゃ、またな。」

同じ農場仲間のニルさん。私より一回り上のベテランさんだ。双子の兄弟で、ニキさんという弟がいる。頼れる兄貴分っていう立ち位置だ。

今日の成果は、家で保管だ。農具も最高品をフル装備。設備も揃った今となっては、賢者の石も活躍する場がない。その内、使い道を考えよう。

家に帰ると、ポストを確認。メモが入っていた。

「黄色いお花に、ジャガイモ・・・後は、春茶葉か。何とかなりそう。」

今日は先にほこりを落とす為に入浴。身体の凝りをほぐしてから、暫くの間湯舟でまったり。

「はぁっ・・・極楽~。さて、今日の夕飯は何がいいかなぁ。ハムステーキに野菜サラダは外せないし。スープはマメスープにしようかな。」

献立が決まると湯舟から出て、直ぐに調理開始。

「ハムは分厚く切って・・・生産者の特権だよねぇ。」

ゲームの主題歌を鼻歌で歌いながら、料理が出来上がっていく。香ばしく部屋中に広がるハムの焼ける匂い。

「さて、いただきます!!・・・んんんっ!!美味しいっ。すっごく美味しい。って、昨日から美味しいしか言ってない気がする。」

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