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【暇潰し】R18/Short Story【進撃】

第4章 VI * アルミン・アルレルト


「ここは調査兵団本部です。兵舎も兼ねています」
『調査…兵団?』
「我々の組織を…」
『…?』
「兵団をご存知ではない?」
『兵団以前に、ここがどこの国かも分かりません』

アルミンは少し訝しげな表情を見せる。
それでも目の前のを見れば身なりは小綺麗で服の素材を見ても上等なもの、なにより体格は華奢で危険性は感じられなかった。

「すみません、声がかかるまでこの部屋で軟禁扱いになります」

扉を開けると至って普通の部屋だった。

『はい、ありがとうございました』
「必要なものがあれば、外の見張りに声をかけて下さい」
『見張り…、分かりました』
「それでは失礼します」

天使は事務処理をこなす様に、淡々と案内を終えて去って行った。

『一応…人権的配慮はされてるのかな…地下牢とかじゃなくて良かった…』

荷物を起いて部屋の中を見渡した。
簡素なベッドにテーブルにソファー、本棚が目についた。
1冊の本に手を伸ばす。

『ここで読めると読めないでは…道が分かれそう…』

転生ものの創作物では、翻訳機能のようなものが備わっていた。
自身も会話ができることから、もしや、と期待してしまう。
それに読み書きができる事で事務などの仕事に就くことができるかもしれないし、この世界を生き抜く希望にも繋がると、拳を握りしめて意気込んだ。



表紙を開く……










読めなかった。

『私…THE END /(^o^)\』

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