第7章 放課後デート?
え?何、、、⁇
視線から逃れるように治君の背後にサッと身を潜める
「プッ、随分治に懐いてんね。治が女連れてるなんて逆に興味湧くんだけど?」
「興味持たんでえーから、そっとしといてくれ。」
「で、2人はどーゆう関係?ただのクラスメイト、にしては仲良さげだね?」
角名君の目が再び私の手元に向けられる
「・・・せやからそっとしといてくれ言うてるやん。てかもう行くで?」
「つれないなぁ。てかそんな急いでどこでデートすんの?」
「・・・・言わんし。」
「何で?」
「どーせツムと面白がってあと付け回す気やろ?」
「・・・。」
「今日はマジであかんからな?」
「ハイハイ。」
ほんまに分かってんのかい、と治君は短く息を吐きながらも"行こう"とアイコンタクトを送ってきた
小さく頷くと
「またね、ちゃん。」
片手を挙げる角名君にペコッと頭を下げる
「ほんま食えないヤツやなぁ…。何での下の名前知っとんねん……」
『・・・そう言われてみれば…』
あまりに自然に呼ばれたから気付かなかったけど、信ちゃんと一緒に帰ってた時に聞いてたのかな…。
肩越しに振り向くもすでに角名君は教室に入ったのか姿は消えていた