第7章 放課後デート?
ーーそれにまだもう一つ問題がある
私は放課後、誰かと遊んだ事がない。
だから遊ぼうと言われても正直どうしたら良いか分からない…
『あの〜…"遊ぶ"と言いますと具体的にはどこで何をして遊ぶんでしょうか…?』
「いや、何でそんな腰引けてるん?別に普通にブラブラするだけやん。」
ーーーーブラブラ…。
なるほど、世の高校生はぶらぶらして遊ぶんだ……へぇ〜。
ぶらぶら、、、?
ぶらぶら、って⁇
イマイチピンとこなくて『ん〜〜』と悩んでいると、治君は私の手首を掴んだ。
「そんな難しく考えんと、さっさと行くで?オフなんてめったにないからな♪」
『え?えぇっ⁈』
ご機嫌な様子の治君は私の手を引いたまた教室を出ると、スタスタと廊下に残っている生徒の合間を早足ですり抜けていく
ーーー治君、意外と強引だなぁ…。
その間もすれ違う女子達の視線は痛い程に突き刺ささるわけで、、、
また変な誤解を招く前に腕を離してもらおうと治君の名前を呼びかけた時だった