第7章 放課後デート?
帰りのホームルームが終わり、クラスの大半が部活動に勤むべく教室を出て行く中、私はいつものようにのんびりと帰る支度をしていると
「、今日も図書室で勉強か?」
『んー。今日は帰るつもりだよ。』
「おっ、珍しいやん。ほなこれから遊び行かへん?」
『え?治君、部活は?』
「2年生居らんし今日は体育館の整備するんやて。
せやから今日はオフやねん。」
信ちゃん達2年生が修学旅行へと発ち4日、今日の夕方には帰って来る予定だ
それもあって今日は図書室には寄らずに真っ直ぐ帰ろうと決めていた。
ーーー別にお土産を催促する訳じゃないけど
夜、少しだけ顔を見に行こうかな…と考えている。
「何か予定あるならええけど。」
『予定はない、けど……』
夜まで時間はあるし遊べると言えば遊べるんだけどーーーー
・・・問題なら、ある。
教室の隅でこっちを見ながらコソコソと話す坂下さんと森さんの姿が目に入る
オリエンテーションの日以来、何か直接言ってくる事は無いけどこうして治君と話したりしていると視線が痛いほど刺さるのだ
・・・・治君とはそういう関係じゃないんだけどなぁ。
弁明する事も出来ず、ひとまず視線から逃れるように顔を逸らした