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バレーボール✖️恋

第6章 片思い



その言葉に『え?』と反応すると、治君は自分の荷物を自転車の前カゴにドサッと押し込んできた


「サム、送ってくってメガネん家知っとんのか?」

「知らん。」

「知らんってお前、、」


珍しく戸惑っている様子の宮侑に治君は背を向けると、


「、俺が前乗るから後ろ座り?」

まるで子供に言い聞かせるような優しい口調で顔を覗きこんできた


ーーーそんな言い方されたらNOとは言いにくい、、、、


『・・・・でも、、』

「えーからえーから。早よ座らんと先走ってまうで?」

『え?ちょっ、、分かったから待って、、、』


今にも漕ぎ出しそうな勢いの治君の姿に慌てて後ろのキャリアに跨った


「ほら、めっちゃスピード出すさかい、ちゃんと掴まっとき?」

『えっ、嘘⁇』

その言葉を間に受けた私は治君のシャツをギュッと掴んだ


「ふっ、ええ子や。」

「おい、サムお前な、、、」


宮侑が何か言いかけたけれど、治君はペダルを踏み込み自転車を走らせた



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