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バレーボール✖️恋

第6章 片思い



『〜〜っ、、』

じわっ、と目頭が熱くなる


ーーーー私…何やってるんだろう…。
視界が滲み、メガネを外してゴシゴシと目元を手で拭っていると



「ーーー?」「メガネやん」

金と銀色の髪をした双子が校門から出てこっちを見ていた


タイミング、、、悪。
泣いてたの見られた、、、?

でもさすがに離れてたしこの暗さならバレてない、はず…。


よし、何もなかったかのようにここは普通に通り過ぎよう。

メガネを掛け直した私は、あくまで平然を装いペダルを踏みこむ
2人には軽く頭を下げ、偶然通りかかったかのように横を通り過ぎようとした



けど、


「っ!待てって。どないしたん?」


治君の長い腕が伸び、ハンドルを押さえられてしまった
ブレーキをかけてないのに自転車はぴくりとも動かず、治君の力強さに内心ギョッとしつつも顔を見られたくなくて俯いた


『・・・・別にどうもしてない、もう帰るとこだから…』

そう呟くと、宮侑がハンッと鼻を鳴らし、いつものように憎まれ口を叩いてきた


「相変わらず愛想がないヤツやな。少しはニコッと出来ひんのかい。」

『・・・・。』


それに食い付く元気も余裕もない私は黙って俯くのが精一杯だ


「・・・なんやシカトか?」

「ツム、俺送ってから帰るさかい、母ちゃんに晩飯残しとくよう言っといてくれ。」



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