第5章 夏休み
「きっ、北さん!奇遇っすね〜ははっ、、」
あくまで偶然を装って笑みを貼り付けてみる
のも束の間、それはすぐに崩れーーーー
「め、、メガネ、、、⁇‼︎」
『げっ、、、』
北さんの少し後ろに立つ清楚な彼女の正体。
それはメガネやった(名前知らんけど)
どっかで聞き覚えのある声やと思ったけどまさかメガネやったとは…
ーーーしかも今、俺の顔見てあからさまに嫌な顔したな。
ジトーっとした目を向けるも、メガネは知らん顔でかき氷を口に運んでいる
ーーーほんま可愛げないな。
目すら合わせようとしないメガネに心の中で舌打ちをする
サムとはよう喋るくせに俺には挨拶もなしか。
てかサムのやつ、取り巻きの女子を煙たがるくせにメガネとはよう一緒におるよな…。
ん?
んん⁇⁇まさか、、、、
サムの意味不明な言動を思い出す
サム、もしかして北さんの隣にいたのがメガネだって気付いてたんか?
それで受け止められないって、、、あいつメガネの事……
グルグルと思考を巡らせると一つの答えに辿り着いてしまった
うわぁ…マジか。。。
思わず顔を歪ませる
そりゃ相手が北さんやったら敵わないわな。
俺が同じ立場でも目を背けて帰りたくなるかもしれん。
サムに同情するわ…
そんな事を考えていると、