第5章 夏休み
シャワーを浴び、ようやくさっぱりしたところで冷凍庫のアイスを物色する
今日はいっぱい動いて走り回ったし、、、
ふふ。と口元を緩めながら棒アイスではなく、その隣に鎮座する上品なサイズのカップアイスに手を伸ばす
『食べちゃおー。』
いつか頑張った時のご褒美に、ととっておいた高級アイス。
今日食べずして一体いつ食べるというのだ
フフン♪と鼻歌交じりにスプーンを手に取り居間に行くとーーー
「、えらいご機嫌やな?」
カタン ドスッ
あまりの衝撃にスプーンとアイスが手から落ちる
『し、、しっ、、信ちゃんっ⁈何で、、、⁇⁇』
居間いたのはお婆ちゃん、とその向かいに座って寛ぐ信ちゃんの姿があった。
思わず声が裏返り、ぱちぱちと目を瞬かせていると、
「信ちゃんさっき合宿から帰って来たんだって。ご苦労さんだったねぇ」
お婆ちゃんは信ちゃんにお茶を淹れようとしてるが、信ちゃんはお構いなく、とやんわり手で制している
え?
え⁇⁇
信ちゃん、わざわざ会いに来てくれたって事⁇
お婆ちゃんに、、、じゃないよね?
私に会いに、、、、⁇⁇
合宿から帰って来てすぐ⁇⁇
嘘、、、どうしよう、、、、
嬉し過ぎる、、、、‼︎‼︎
グルグルと思考が回りパンクしそうになっていると、
「、今から祭り行くか?」
ボンッ
パンク寸前だった思考がショートした