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バレーボール✖️恋

第5章 夏休み



ここ3ヶ月で分かった事がある
治君は女子に絡まれたりすると不機嫌になる。
お腹が空いた時も不機嫌になるけど、声を荒げる事はない。
でもそんな治君にもタブーがあり、


それは、、、


「指、長いな〜?ね、大きさ比べてもええ?」

ギャル先輩の1人が治君の手に自信の手を重ねた


あちゃー……。
私が頭を抱えると同時、


ガンッ

治君が机を思い切り叩き、空気が一気に凍りつく

机がめり込んだんじゃないかと思うほどの衝撃に、私まで息が止まりそうになった


「邪魔、すんなや。」

「っ、、、」

ドスの効いた低い声に2人は目を見開き固まっている


治君のタブーはボディタッチ。
以前にも似たような場面を目にした事があるけど…

今回のキレ方はちょっと違う気がする


この後どうしよう…と内心ハラハラしていると、


「、帰ろ。」

『えっ⁇』


治君は乱雑にノートや教科書を鞄に詰め込んでいく

ぽかん、としていると治君は自信のショルダーバッグを肩に掛けると私の鞄を手に持った

そして


「行こ」

私の手を引き立ち上がらせると、そのまま引っ張られるようなカタチで図書室を後にした


えーーー⁈私も⁇⁇

戸惑いつつも足の長さが違うため手を引かれてる私は小走りで着いていく



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