第4章 オリエンテーション合宿
『・・・・私に嫌な思いさせて…気は済みました?
済んだのならもう出てって下さい』
「せやな。嫌がる女を相手にするほど溜まってへんし?無理矢理は趣味じゃないからな。」
あれだけとっかえひっかえ女に手を出してるんだから当然だ。
私など相手にしなくたってもっと可愛くてスタイルが良い子は周りにいるだろうし喜んで相手になってくれる筈。
「ちょっとからかってみたくなっただけや。
普段真面目でお堅いメガネちゃんがどんな反応すんのか試したくなっただけ、好奇心ってやつや。」
『・・・・・。』
からかってみたくなった、、、⁇
その軽薄な言葉に言葉を失う
確かに私は感情が表に出にくいけど、さっきは本当に怖かったし本気で嫌がった
この男はそんな私を見て面白がっていたってコト……⁇
沸き上がる怒りに拳を握りしめる
「まぁ反応はそこそこやったけどメガネちゃんの素顔が見れたしそこは満足やな。」
そう言いながら宮侑は長い腕を伸ばしふわぁ〜〜と大きな欠伸を漏らすと、「眠たいしもう帰るわ」と気怠げに立ち上がった
『・・・人の事からかって面白がるなんてサイテー。』
気付けばずっと堪えていた言葉が口から漏れていた
部屋を出て行こうとしていた宮侑の足が止まる。
けど一度口に出したらもう止められない。
それ程に怒りは心頭していた
『無神経でデリカシーのカケラもない自己中男‼︎色欲魔‼︎‼︎』
「し、、色欲魔〜〜⁈」
さすがにカチンときたのか、宮侑は眉を吊り上げ顔を赤くした
『もう顔見たくないから早く出てって‼︎』
言葉だけでは足りず、近くにあった枕を手に取るとそれを思い切り投げつけてやった
けどそこはさすがと言うべきか、私の投げた枕はいとも簡単にキャッチされてしまう
「俺に喧嘩売るとは、、、ええ度胸やなぁ?」
『っ、、』