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バレーボール✖️恋

第4章 オリエンテーション合宿



「なぁ、自分損するタイプやろ?」

『・・・・は、、え?何、、?』


この状況で突然意味不明な事を口走ってきた。


「人と関わんの不器用そうやもんなぁ〜
生真面目に生きて優等生演じて。疲れへんの?それ。」


優等生を演じてる……?
私が……⁇

そんな事を言われたのは初めてだし勿論優等生を演じようなんて思った事はない


ない、、、けど。

この男の目にはそういう風に映って見えたってことだよね?



『私は別にーーー』

「ま、俺にはカンケーないしどうでもええけど。」

どうでも良いって……
自分から話を切り出しておいたくせに⁈と心の中でツッコミを入れる


「それよりどーする?この先進んでもえーの?無言は肯定ととるで?」

『えっ⁈よっ、よくないっ‼︎‼︎よくないですっ‼︎今すぐどいてっ‼︎‼︎』

「はいはい。分かったからそんな興奮せんと鼻の穴膨らませんでくれ(笑)」

『は、鼻……⁇』

そう言われるとついヒクヒクと鼻を動かしてしまい、宮侑はブッと吹き出した

「めっちゃヒクヒクしとるし‼︎ウケんねんけど(笑)」


さっきまでの雰囲気とは一変
空気がガラリと変わり伸し掛かっていた重みは消え身体が軽くなる


宮侑は「はぁ〜面白。」と笑いを収めるとドサッと私の横に座り何かを手渡してきた



「ほいメガネ、掛けへんと見えんのやろ?」

『あ…。』

思わずお礼を言いそうになった口を慌てて閉じる

ーーーーいやいや、ありがとうじゃないし‼︎

ガバッと上体を起こしすぐにメガネを掛ける
クリアになった視界で宮侑と目が合い飛び退くように距離を取った


「せやから何もせーへん言うてるやん。最初っから襲うつもりなんかないって。さすがに色々マズイやろ。」


宮侑は呆れたように鼻で笑うと肩を竦めた

その態度に収まりかけていた怒りが沸々と込み上げてくる


ーーーそもそもこの男は何しに来たんだっけ⁇
人を怖がらせたりおちょくるような事を言ったり。
意味不明過ぎる。





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