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バレーボール✖️恋

第4章 オリエンテーション合宿



「別に話しに来たんちゃうで。」

カチャ、と無機質な音が室内に響く
宮侑は何を思ったのか後ろ手で鍵を閉めたのだ


『ちょっと、、』

「せっかくヤル気でおったのに誰かさんのせいで台無しになったからなぁ。その分楽しませてもらお、思て?」


治君と同じ瞳、、、だと思っていたけど全然違う
色欲を孕んだ瞳が私を捉える


ーーーーーえ?何かの冗談、でしょ、、、⁇

ゴクッと唾を飲み込み、一歩二歩、、と近づいて来る宮侑から逃げるように後退りする


『な、、何、、⁇悪い冗談やめて、、、』

「タイミング良く布団も敷いてあるやん。せっかくやしお互い楽しもーや。」


心臓がバクバクと嫌な音を立てる
そんな私とは裏腹に目の前の男は小動物を追い詰める野獣のごとくジリジリと距離を縮めてくる


ーーーー嘘でしょ、、⁈


その時


『っ⁈⁈』

足が布団に引っ掛かりバランスを崩して倒れてしまった


「鈍臭いな〜(笑)けどお陰で押し倒す手間が省けたわ。」


布団を敷いてたお陰で背中に痛みは無かったけど衝撃でメガネが頭上の方へと吹き飛んでしまい、視界がボヤける

あれっ?メガネは⁇

慌てて上体を起こそうとするも、すぐ目の前に影が落ち肩を押されてしまう



「なんや、メガネ掛けん方がええやん。」

『ちょっと、、どいてっ!』


視界がボヤけてるとはいえ、今どういう状態なのかぐらいはわかる。
私の上に覆い被さる影、つまり宮侑に押し倒されてるーーー。
押しのけようと必死で身を捩るけど、そもそも体格が違うせいでビクともしない



「へ〜なかなか良い眺めやん。反抗的な顔も結構唆るな?
女子は大抵この状況なら自分から欲しがんねんで?」


長い指がスーッと首筋をなぞり鎖骨のあたりで止まる  

その感触に全身が粟立った

無理無理無理っ‼︎ホント無理っ‼︎‼︎

ーーーだっ、、誰か、、、
助けを呼ぼうと声を振り絞ろうとした時ーーーー



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