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バレーボール✖️恋

第4章 オリエンテーション合宿



班の先頭を1人黙って歩き、指定された箇所にあるスタンプを集め謎解きがあれば謎を解いていく


"交流を深める"
という目的は果たせそうにないけれど、彼女達は彼女達なりに別の意味で頑張っている……と思う事にして私はただ前を向いて歩きミッションをこなしていった




そしてスタートから黙々と歩く事1時間、ようやく休憩ポイントに到着ーー。


ふぅ〜。
ひと息つき、水筒を取り出し喉を潤す

休憩場所は見晴らしの良い広場になっていて坂下さん達は早速メイクを直すらしくトイレに行ってしまった



「あー…疲れた。」

治君が近くのベンチにへたり込み、新田君が苦笑いを浮かべながら隣へ腰を下ろす


「治〜お前少しは楽しそうにしたらどうや?
見てるこっちがしんどいわ。」

「ほなお前が相手したらええやろ?あの2人ずっと喋ってきよんねん、話半分に聞いてても疲れるわ。」

「贅沢なやつやなぁ…。てかそんな面倒臭いんやったら彼女作ったらええやん、治がフリーやから女豹達が寄ってくるんちゃうん?」


・・・・女豹って新田君…。
坂下さん達が聞いたら、と思うとヒヤヒヤする。

そんな2人の会話をベンチの後ろで聞きながら、私はハイキングの行程表に広げ目を通していた


「彼女なぁ〜。作ったら作ったで相手すんの面倒やしなぁ…。デートとかする時間あったらゲームか昼寝してたいしなぁ。」

「治…お前いくつや?仮にも健全な男子校生やんな?可愛い女の子とイチャイチャしたくないんか⁇」

「イチャイチャしても腹はふくれんしなぁ…。」

「・・・マジか。双子の片割れはいっつも女に囲まれてお盛んやってのに……性欲は全部そっちに持ってかれたんやな。」



バサバサッ
露骨な会話に動揺し、思わず行程表を地面に落としてしまった




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