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バレーボール✖️恋

第4章 オリエンテーション合宿



5月に入ってすぐ、仲を深めるため新入生はオリエンテーション合宿が行われる

1泊2日、自然の中でハイキングやバーベキューをして交流を深めよう、という内容なのだけれど……



「治君♪一緒に歩いてもええ⁇」
「・・・・・ええけど」
「隣並ぶとほんま背高いなぁ♡足長いしスタイル抜群やしモデルみたいやなぁ♡」
「・・・・。」
「治君、今日の夜うちら2人で部屋遊び行ってもええ?」
「せっかく同じ班になったんやし仲良うしたいな〜って♡」
「いや…部屋に来るんはあかんやろ。」
「え〜♡もしかして照れとる?変な想像してるんちゃうん?」
「そうなん⁇うちらただ仲良く話ししたいだけやで〜?」



『・・・・。』


別に聞き耳を立ててる訳じゃないけど嫌でも聞こえてくる甘ったるい声に胸やけしそうになる


ーーーモテる男は大変だなぁ。


緩やかな山道を歩きながら治君の両隣をピッタリとキープしているのはクラスでも目立つ女子、坂下さんと森さん。
そしてその後ろには3人の様子を羨ましそうに見ながら歩く新田君。


班は男女混合の5〜6人のグループ
そもそも班を決める時、私は案の定どこからも誘われずポツンとしていたところを治君が声を掛けてくれたのだ。

それはとても有難い事なんだけど……。


真っ先に治君を誘っていた彼女達の視線が痛いほど刺さった

坂下さんと森さんからしてみたら私は邪魔者でしかないのだから当然なのだけど、、、
だから当日、私は空気になろうと心に決めていた



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