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バレーボール✖️恋

第3章 出会い



「あれ?やん。今帰りか?」

俯いて身を小さくしてたけど、どうやらバレていたらしい。

『あー…うん。』


顔を上げ振り向くとそこには宮兄弟ともう1人、バレー部らしき男子が立っていた
宮侑は私だと気づくなり「うわぁ…」とあからさまに顔を歪ませている


「こんな時間まで勉強してたん?」

『えっと…本、読んでたら遅くなっちゃって…。』


治君だけならまだしも、何となく居心地が悪くて俯きがちに返事をする
すると治君は私の隣に腰を下ろし、空いたスペースにドサッとバッグを置いた


「こんな時間に女の子が1人でおったら危ないで?」


・・・女の子?
一瞬、自分の事を言ってると分からずキョトンとしてしまう。

女の子扱いされた事なんて今までなかったから。


『いや、、だいじょ』
「大丈夫やんなー?大人しそうに見えて実は怪力の持ち主みたいやし〜⁇
あー何か急に古傷が痛み出してきたわぁ」


私の言葉を遮った宮侑は嫌味ったらしく足をさすっている


ーーーーーこの男、、、‼︎

思わずジトッとした目を向けると、ニヤ〜と意地の悪い笑みを浮かべていた


「お前足なんか痛めてないやろ。何言うてんねん」

「足ちゃうか、つま先やったか。」


おちゃらける宮侑を見て、昨日は足を踏みつけて(少し)申し訳無かったかも、と思ったけどどうやら心配いらないようだ。


ーーーーそれにしても、改めて見るとほんとに双子なんだな…

髪色と分け目が違うだけでほぼ同じ顔をしてる。

性格は全然違うけど。




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