第14章 秋、深まる
触れるか触れないかの一瞬のキス。
『〜〜っ⁉︎』
「これで午後も頑張れるわ。」
満足気な顔で笑う治君は私の頬を撫でると「名残惜しいけど行くな?」と言って賑やか声のする廊下へと消えて行った
・・・・・
き、キ、、キス、、、‼︎‼︎
キスしたーーーーーー‼︎‼︎⁇⁇
一気に赤くなる顔を手で覆いながら人に見られてないかキョロキョロと周りを確認する
だ、、大丈夫、、、多分誰も見てない、、、、
バクバクと音を立てる心臓を何とか落ちつかせるように深呼吸をするもーーーー
初めてのキスに心臓はバクバクと大きく音を立てている
付き合うってそっか、そうだよね、、、
キス、とかしちゃうんだ………
この先私の心臓、もつかな……。
唇に指先を当てポーーーっとしていると本鈴が鳴り慌てて教室へ走った