• テキストサイズ

バレーボール✖️恋

第13章 2回目の夏


角名の言う通り、近いうち2人は付き合うんやろな、とは思ってたし別にそんなに驚く事をでもない。



せやなのに何でや、、、
言い返す言葉が見つからへん
調子の良い軽口も全然思いつかん


苛立ちなのか、何なのか握りしめた拳が震える






その時



お前らまた喧嘩?ちゃん困ってんじゃん?」


ピリついた空気を割ったのは角名やった
釣りを終えたのか後ろには銀島と黒沢も一緒にいる


「・・・・え?何かあったん?」

『えっとー…、、』

「皆んなスマン、が怪我したさかい、俺は連れて先に帰るさかい、後の事頼んでもええ?」

「う、うん…こっちの事は気にせんでええけど、怪我ってさん大丈夫なん⁇」

『うん、ちょっと足捻っちゃって……。迷惑掛けてごめんね…。』



そんなやり取りを横目に、俺は頭を冷やそうと輪から外れようとすると、



「侑、お前大丈夫か?」

角名が何故か俺の心配をしてきた


「・・・俺は別に何ともあらへんけど?」

「ならいーけど。何か魂抜けてるっぽかったから。」

「・・・あー……かもな。」



角名達がこのタイミングで戻って来てくれて良かった

今はメガネの顔もサムも見たない
2人を視界から外すように川へと視線を向ける





「角名、、、夏が終わるなぁ…。」

「は?何いきなり。まだ8月だけど。」

「俺の夏は終わったんや。」




/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp