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バレーボール✖️恋

第13章 2回目の夏




「多分捻挫や。時間経てばもっと腫れてくるし痛みも増すで?
てか何で怪我した事先に言わなかったん?
俺が気付かなこのまま黙ってようと思ったんちゃう?」

『そ、それは、、、』

「おいツム、」

「どーせ楽しい雰囲気を壊しちゃう、とか周りに気遣ったつもりなんやろうけど、そっちのが迷惑やっちゅーねん。何でそんなんが分からへんのや。」


頭上からメガネが息を飲んだのが分かった


けど苛立ちは治らへん。
こいつの自分を蔑ろにするとこがホンマに腹が立って仕方ない。


普段陰口叩かれても何も言い返さへんし、球技大会の時もそう、水ぶっ掛けた犯人は結局見つからんまんまやし。


自分だけが我慢すれば良いと思ってる
そんなんあかんやろ
何でもっとーーーー



「ツム、言い過ぎや。」


ドンッと肩をどつかれ、しゃがみ込んでたせいで地面に膝がつく



「・・・は?俺は間違った事言うてないで?」

「だとしてもや、言い方少しは考えろって言うとんねん。」


ゆっくりと立ち上がり、膝に付いた砂利を乱暴に手で払う



「・・・せやなぁ。大好きなの怪我、俺より先に気付かんかったんやもんな、そりゃ腹立つよな?」

『ちょっ、、ちょっと2人とも、、、⁇』

「せやなぁ……めっちゃ腹立つわ。俺自信にも、興味ないフリしてめっちゃのこと見とるツムにもな。」


「はぁ〜〜⁇⁇」

思いっきり睨み付けると負けじとサムも睨み返してくる


「ツムが誰と付き合おうが二股してようが別にどーでもええけど、だけはあかんからな?
手、出すなや?」


サムの声色が変わった
低くてドスの効いた声、マジなやつや。

けどそんな態度は余計に俺をイラつかせんねん。



「手出すも出さへんも俺の勝手や、いちいち指図すんな。」

「俺の彼女や。」

「・・・・・は?」



自分でも笑えるくらい気の抜けた声が出た

今、彼女、、、って言うたか?



フリーズした俺にもう一度言い聞かせるように、サムは同じ言葉を繰り返す



「はもう俺の彼女やから。」




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