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バレーボール✖️恋

第13章 2回目の夏



「、着替え持ってきとる?」

『・・・川に入るつもりなかったから…。でも陽に当たってればそのうち乾くし大丈夫。』


そう話すメガネの格好はと言うと
ショートパンツは濡れ、Tシャツは胸の下あたりまで濡れ身体のラインがくっきりと出ている


それ、色んな意味で大丈夫ちゃうやろ。
コイツは自分が女っていう自覚がないんか…。



メガネほどやないけどサムの服もなかなかに濡れとるし………

はぁ〜……しゃあないな。


俺は川に入る前に脱ぎ捨てたTシャツを拾い上げるとメガネに向かって放り投げた。


『えっ⁇』

「服、乾くまでそれ着ててえーから。」

『でもそれじゃあ、、、』

「あ、言うとくけど臭くないからな?文句は受け付けへんで?」

『・・・・別に文句なんか言わないし……。』

「ツムのシャツってのは気に食わんけど…ここは我慢してとりあえず着替えた方がええで?」

「おいサム、何か言うたか?」

「何も〜」


『じゃあ…お言葉に甘えて少しの間お借りします……』

「おん。」

メガネはシャツを胸に抱え律儀に頭を下げる


『向こうで着替えてくるね。』

そう言いながら踵を返したと同時、メガネの動きがピタリと止まった



「・・・?どうかしたん?着いてくか?」

『う、ううん……1人で大丈夫。』



ん?

アイツもしかして、、、、


「足、痛めたんちゃう?」


俺の一言にメガネの顔が引き攣った


『・・・・』

「足…⁇」


ズカズカとメガネの前まで行き、足元にしゃがみ込むと左の踝あたりが腫れてきていた


「滑った時にひねったんやろな。歩くの痛いやろ?」


じっと下から見上げると、誤魔化せないと思ったのかメガネは黙って小さく頷いた


ーーーアホやな、こんなに腫れとるのに。
黙ってれば気づかれんとでも思ったんか。

そんなメガネの行動に沸々と苛立ちが込み上げる
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