第3章 出会い
「あ。」
『・・・ぁ。』
「ちょっ、人おるし‼︎最悪やん‼︎早よ出よ侑っ‼︎」
奥から現れたのは……
宮侑だった。
ーーーー最悪、、、、‼︎‼︎
今更どうこうする事も出来ずへっぴり腰のまま固まっていると、宮侑は「先出といて。」と自身の腕に絡んでいた彼女の腕を振り解いた
彼女の方は不満そうにしつつも図書室を出て行き……
って、え、、、⁇
あなたも出てって欲しいんですけど、、、⁇⁇
嫌悪感を剥き出しにし冷ややかな視線を向けると、宮侑は大股でこっちに近づいて来た
『っ、、、⁈』
背が高いせいかそれとも嫌悪感からか、宮侑の圧に押され後退ると、背中が窓に当たった
やば。逃げれない。。
「盗み見とはええ度胸よなぁ?イインチョーさん。」
ドンッと窓に長い手をつき、上から高圧的に見下ろされる
こ、、これは世に言う壁ドンというやつ…
いや窓だから窓ドン…?
何にせよピンチなのは変わらない。
それより盗み見なんてとんだ言いがかりだ。
『・・・盗み見なんてしてません。そもそもここは図書室です、あなた達こそ場所をわきまえて下さい。』
食い付きたいところをどうにか堪えて冷静に返し、負けじと下から睨みをきかせた
「せやなぁ、場所はわきまえなあかんよなぁ。」
『、、、?』
ニッと口の端を吊り上げた宮侑は窓に突いた方の手とは反対の手を伸ばすと私の顎をクイッと上に持ち上げた
「正直、イインチョーはタイプちゃうけどしゃあない。口止め料や。」
『ちょっ、、、』
近づいてくる顔をどうにか避けようとするも、しっかりと固定されていて避けれない
やだやだやだ〜〜〜‼︎‼︎
ブルブルと小刻みに震える程の拒否反応
もうダメだ、死んだ、、、、
絶望の淵に立たされた私は目を固く閉じた