第13章 2回目の夏
「正しい答えなんて誰も分からないんちゃう?」
『・・・・』
「頭の良いが考えても分からないんならもうそれはお手上げや。
せやから頭では考えんと、今のの気持ち全部そのままでえーから。
俺の彼女になってみいひん?」
『え、、、?』
「お試し、って言うとは嫌がるかもしれんけど、初めてだからこそ試してみるのも大事やと俺は思うで?」
ずるい言い方だったかもしれんけど、俺にはこの答え以外見つけられんかった。
付き合うか、付き合わないか。
OK or NO
返事はそのどちらかしかないワケやない。
我ながら必死こいてる自分に呆れてまうけど。
『・・・・治君はホントに私でいいの…?』
今にも消え入りそうな声やった。
不安で自信なさげに揺れる瞳。
ーーーそんなん答えは決まってるやんか。
空いてる方の手での頭を優しく撫でる
「困った事に以外考えられへんねん。」
そう言って笑うと、ようやくの顔から緊張が解け表情が緩んだ
『ありがとう……。』
照れたようにはにかむ姿がめっちゃ可愛いくて。
ホンマは叫んで抱きしめたい気分やったけど建前前上ぐっと堪える
ほんまにどこまで可愛いくなんねん……
冗談抜きで意外に考えられへんわ。
ーーーーん?待てよ⁇
今のこの感じ、、、、
これってもしかしてーーーーー
期待に胸が大きく跳ねる
「えっとー………もっかい聞くけど、、、俺の彼女になるって事でええの?」
追い詰めたのは俺やけど、の口からちゃんと聞きたくて。
ゴクッと唾を飲み込みを見つめる
『・・・・うん。お願いします…。』
頬を赤く染めながら律儀にお辞儀をする。
待ち望んだその答えに全身の力が抜けてく
「・・・・やば。めっちゃ嬉しいんやけどどないしよ、、、」
緩みきってだらしない顔を見られたくなくて、片手で顔を覆う