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バレーボール✖️恋

第13章 2回目の夏



「はぁ〜腹減ったー‼︎肉焼けた〜⁇」

「野菜は後にして空いたスペースでフランクフルト焼いてーや。」

「てか火が弱いんちゃう?もっと炭足した方がええって!火力が大事なんやで火力が〜」


額に汗を滲ませ肉を焼いてくれている銀島君の周りを紙皿片手にウロつく宮侑。
銀島君は鬱陶しそうにしながらも肉が焼けるのを待つ彼女の為に黙々と肉や野菜を裏返している


散々川で遊んで来て今度はお腹が空いたから早く肉を食わせろとは一体何様のつもりだろうか……
白い目を向けるも、海パン一枚で上半身は何も身につけていない為すぐに視線を外す。


『コホッ』

引き締まった上半身に一瞬目を奪われかけた自分を誤魔化すように咳払いをする


それにしても・・・・
スポーツしてるだけあってさすが良い身体…。
もしここが人の賑わうビーチだったらイケてるお姉さんに逆に声を掛けられてたかもしれない。


てかTシャツぐらい着てよ、、、

心の中で思いながら手元の焼きそばに意識を向ける

よし、あとは味付け、と。

目の前の鉄板には大量の焼きそばがジュージューと音を立てている
その量はざっと10人前はありそうだ。



『えっとー…粉末ソースどこだっけ……?』

この辺にあったはず、と近くのテーブルの上を探していると


「焼きそば、めっちゃうまそうやなぁ〜!こんだけの量、炒めんの大変やったやろ?あと交代すんで?はあっちで休んどき!」

『あ、治君…でもあとソースかけたら終わるから、』

「えーからえーから‼︎ほらヘラ貸してみ?心配せんと出来たら大盛りにして届けたるさかい。はよう食べるからな?」

『ちょ、そこは別に心配してないし……。』


どうやら治君の中で私は大食いのイメージがついているらしい
実際そうなんだけど……。

それでもちょっと恥ずかしくて片頬を膨らませると、顔を覗き込むように治君が顔を寄せてきた


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