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バレーボール✖️恋

第13章 2回目の夏



「ちゃんといると毒気抜かれるんだよね、最初は単に面白がって近付いたくせに(笑)
それが今じゃちゃんには笑ってて欲しいって思うんだから俺も大概重症かもね。」


『・・・角名君…』


普段あまり表情を変えない角名君が初めて私に見せる顔ーーー

いつも飄々としてて掴みどころがないけど……
きっと今のは本音で話してくれたんじゃないかなと思う

そう思うと角名君との間に感じていた一枚の薄い壁が取っ払えた気がして


ーーーー嬉しかった。




「さてと。
言いたい事は言えたしいい加減双子連れ戻して来るかな、アイツらまだ何もしてないし少しは働かせないと。」


そう言いながら椅子から立ち上がると角名君は賑やかな声のする方へと歩いて行く



ーーーーあれ?
疑問が浮かび首を傾ける

角名君が一緒に居てくれたのってもしかして私の話を聞くため、、だったのかな?
私が治君との事で悩んでるの気付いて背中を押してくれた、、、?



頭を掻きながら気怠げに歩く後ろ姿を目で追う


直球じゃない優しさがまた角名君らしいと言えばらしいのだけど。



角名君の言う通り、頭で悩むよりまずは行動してみようかな…
いきなり付き合うっていうのはハードル高いけど治君とちゃんと話してみよう。



まだ夏は始まったばかり

いつもと違う夏の予感に胸が高鳴った










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