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バレーボール✖️恋

第13章 2回目の夏



ジリジリと照りつける太陽
気持ちが良いほど真っ青な空
素肌を焼くような強烈な日差しが水面をキラキラと照らしている



「「夏やーーーーーーー‼︎‼︎‼︎」」


バシャバシャと豪快に水飛沫を上げながら双子が川へと入っていく


「冷たっ‼︎」
「あかんっ!冷たすぎでこれ以上進めん‼︎」
「何を弱気な事言っとんねん!足だけ浸かったって面白くないやろ!
あの大岩まで行って飛び込みするで⁈」
「せ、せやなっ、、、冷たいのは最初だけやんな⁈」
「せやで?慣れたらこんなんプールみたいなもんやって。と、とりあえず肩まで浸かるか?」
「お、おんっ、、、てかツム、めっちゃ震えとるやん。」
「震えてへんっ‼︎こ、これは武者震いや‼︎」
「武者震いなわけあるか。」



中々水に浸かれずギャーギャーと浅瀬で騒ぐ双子

そんな2人の後方から小学生くらいの男の子達が水鉄砲を片手に泳ぎながら近づきーーーー


「兄ちゃん達、川入らへんの〜?」
「俺らが水かけたるで〜⁇」

「は?」「何や?」


双子が振り向くと同時、男の子達は一斉に水を発射した


「ちょ、ちょっ、待て待て待て‼︎冷たいわっ‼︎」
「コラァ〜〜ッ‼︎ガキんちょ‼︎お前ら何しとんねんっ‼︎‼︎」


勢いよく噴射した水は2人の顔面に命中。
びしょ濡れになりプルプルと震える双子を指差しながら男の子達はゲラゲラとひとしきり笑うと、


「あれ?この兄ちゃん達おんなじ顔しとるで⁇」
「ホンマや‼︎双子ちゃう⁇てか金髪の方めっちゃキレとるで?」
「お、おん……やばいな、逃げよ‼︎」


危険を察知した3人組は手早くゴーグルを装着すると魚のごとく川に潜った


「ゴラァッ‼︎待てクソガキーーー‼︎逃げんなっ‼︎‼︎」
「ツム、ここは挟み打ちや!」
「せやなサムッ‼︎大人を揶揄った事、後悔させたる‼︎」

双子は同時に頷くと子供を挟み撃ちにするべく二手に分かれた。



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