第12章 告白
そっか……
治君、その頃から私の事想ってくれてたんだ…。
治君の言う通り、私は信ちゃんしか見てなかったし信ちゃん以外の男子には苦手意識を持ってたと思う。
気持ちを知らなかったとは言え治君の事、無神経に傷つけてたかもしれない
そう思うと胸が痛んだ
隣に寝転がった治君に視線を向けるけど、顔の上に腕を乗せていて表情は見えない
『信ちゃんは私の初恋で……憧れの人、だったから。』
「・・・・それ、もう過去形にして良いん?」
『うん……。あっ、けど憧れっていうのは変わらないかな。多分それはずっとこの先も変わらないと思う。』
「ーーーそうか。」
治君はそれ以上深く聞いてこなかった
あの頃、1番近くにいた治君はもしかしたら信ちゃんに失恋した事を気づいてたのかもしれない……。
そう思った。
『治君…ありがとう。今もだけど…いつも側にいてくれて。』
「ーーーなんや、突然改まって。」
治君は顔を覆っていた腕を下ろし目を瞬かせた
『うん、突然だよね(笑)でもずっとそう思ってたから…。
治君がいてくれたから1人じゃなかったなって。だからその、ありがとう…。』
こんな風に素直に気持ちを伝えられるのはやっぱり治君の醸し出す空気のお陰だと思う
「・・・・てかそんな赤い顔して可愛いコト言われたらキスしたなるやん。」
『キッキス、、、⁈⁈』
「フッ、いや冗談やって。がこっち向いて俺の彼女になってくれるまで我慢する。
ーーーー多分。」
『多分って、、、』
苦笑いを浮かべると治君は急に起き上がりーーー
そっと私を抱きしめた