第12章 告白
ぽつん、と1人取り残された私は今のうちに腕でも冷やしておこうかと腰を上げる。
試合が終わってすぐは興奮してたし痛みは感じなかったけど、今になって腕が赤くなってるのに気づいた
ーーーさすがにさっきのスパイク痛かったなぁ…。
確か水道が体育館のすぐ傍にあったはず。
ポケットからハンカチを取り出し水道の方へと歩いていると………
バシャーンッ
『〜〜っ⁈⁈』
大量の水が頭から浴びせられ冷たさと驚きで一瞬息が止まった
え
な、、何、、、、⁇
ボタボタと髪から滴る水、ずっしりと水を含んだ重みのあるTシャツとズボン。
カラカラと音を立てながら地面を転がっていくバケツを見て、何となく察しがついた
ゆっくりと後ろを振り向くとジャージ姿の女子が2人、走って逃げて行くのがぼんやりと見える
ーーーーあれ、、⁇
視界がぼやけてる、、、⁇
そこでメガネが地面に落ちた事に気づき慌てて周辺を探すと、水の勢いで地面に落ちたメガネはレンズが見事に割れていた
『・・・・。』
嘘……どうしよう………
あまりの衝撃とショックで思考が回らない