第11章 球技大会
そしていよいよ球技大会当日〜
体育館では白熱した女同士の戦いが繰り広げられていた
「次のサーブ1回で切ってくよ一ー‼︎‼︎」
「オッケー‼︎」
「さっ来ーーい‼︎」
22対24
その差は僅か2点
私達のチームはマッチポイントを迎え、あと1点で準決勝へと進むことが出来るこの局面。
ハァハァ、、、
Tシャツの袖で汗を拭う
鬼コーチに特訓を受け、皆んなで毎日練習してきたとは言え私の体力が向上する筈もなく、、、
足が重いーーーー。
勝ち進んだ事により休む間もなく連戦している為、私の体力は底を尽きかけていた
あと1点取ったら終わる、、、
あと1点、、、あと1点、、、、、
呪文のように心の中で唱えていると後方が何やら騒がしくなってきた
「お?ちょうど良いタイミングやん!」
「マッチポイント?すげーな。」
外で試合を終えた男子が応援に来たらしい
チラチラとコート内の女子が浮き足立つも私は今、それどころじゃない