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バレーボール✖️恋

第11章 球技大会



これは絶対明日筋肉痛になる…。
普段全く運動しない私にとってたった数十分とは言えかなりキツい

小春日和、とはいえ昼の日差しはなかなか強くて額には汗が滲む


『ハァ、ハァッ、、、』

ーーこ、これ、体育の授業より数倍キツイんじゃ、、、


肩で息をしながら辺りを見回すと、校舎脇の茂みにすっぽりとはまったボールを見つけた


『あ、あった、、、』

茂みに駆け寄りガサガサと葉を掻き分けボールを取っていると、



「随分扱かれとるみたいやな(笑)」

『え……?』


頭上から声が聞こえ顔を上げると、校舎の2階の窓から治君が顔を覗かせていた


『お、治君⁈えーーっと、、、もしかして見てた?』

「ジュース買いに来たらツムの馬鹿でかい声が聞こえたからな。
どや?バレーボールは?」

『うーん……下手くそ過ぎてまだ楽しいとかそういうレベルじゃないかな…。とにかく今は足引っ張らないよう必死な感じで…』


はは、と苦笑いを浮かべると治君は小首を傾げた。


「初めたばかりなんやから下手なのは当たり前ちゃう?そんな必死にならんでもせっかくやるなら楽しんだらええやん。」

『・・・でもホントに私下手くそで…。』

「下手くそでもええやん、バレーは1人でやるもんちゃうし。まぁ全国目指してんのやったら話は別やけど(笑)」

『まっ、まさか‼︎』

「ハハッ、せやろ?てかは真面目やからな、あんま無茶すると怪我すんで?」

『うん、そうだね…。もうすでに身体が悲鳴をあげてるよ…』


情け無いよねぇ、と笑って見せると治君が徐に窓から手を出した



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