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バレーボール✖️恋

第11章 球技大会



その翌日から宮侑の地獄の猛特訓が始まった

穏やかな昼下がり、中庭に怒号と悲痛な叫びが響く……


「どこにトス上げてんねん!手のひらで打っとるからやろ⁈何でこんな簡単な事が出来ひんのや⁈」

『すっ、すいません〜〜、、、』

「体の軸がブレブレや‼︎どこでボール捉えとんねん‼︎もう一回や‼︎もう一回‼︎」

『うぅっ、、、』

「何やそのへっぽこな姿勢は⁇そんなんでボール取れるか‼︎腰を落とさんかい、腰を‼︎」

『ーーーハァハァ、、』

「膝使え言うてるやろ⁈何回言わせんねんアホッ‼︎」

『ちょっ、ちょっと水分補給をーー、、、』

「水分補給〜⁈そんなんまともに返してからや!ほれ、ボール転がってったで?」

『ゔーー…。』



宮侑から個人的に特訓を受ける事に最初は妬んでたクラスの女子達も、浴びせられる罵声と本気のしごきっぷりに途中から憐れみの目を向けるようになっていたのは気のせいではないと思う、、、。

ヘロヘロな私とは裏腹に、角名君と他の女子は楽しそうにボール回しをしていて時折笑い声がこっちまで聞こえてくる


『楽しそー、、、私もあっち行きたい……。』

「まともにトスも出来んヤツが何言うてんねん。早よボール拾ってこんかい。」

『鬼、、、』

「何か言うたか〜〜?」

『いえ、何にも。』
 
「ホレ時間ないで〜?10秒以内に拾ってきてや〜。」



今の立場上言い返せないのが悔しい…‼︎

早くしろと言わんばかりに顎をクイクイッと動かす鬼コーチを睨みつけ、よろよろとボールを追いかけた






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