第11章 球技大会
「てかメガネは見た目以上に鈍臭いな?素人でももうちょい上手くやるやろ、普通。」
『・・・・。』
「クラスの女子、皆んな呆れとったやん。てか最後のホームランは期待通りで笑ってもうたけど。アレめっちゃ飛んでたな(笑)」
ーーーこの男は本当に人の心を逆撫でするのが上手いな…
これはもはや彼の才能なのかもしれない。
この間の紅白戦の時は純粋に凄いと思ったし、これだけ注目される理由も何となく分かった気がしたけど性格がこれじゃあな、、、。
なんて、口には出せないけど。
『期待に応えれるよう明日も頑張ります。』
嫌味を込めてニッコリと笑顔を貼り付けると、宮侑はハンッと鼻で笑い何を勘違いしたのかとんでもない事を切り出してきた
「しゃーないな、明日は俺が特訓したる。貴重な昼休みを返上すんのやから感謝しい?」
『・・・・え?いやいや、、大丈夫。角名君に教えてもらうから。』
「あかん‼︎」
『・・・・な、何で、、』
「角名のやつ下心全開で近づくやん‼︎さっきやってベタベタベタベタくっつきおって……あんなんせんでも普通教えられるからな⁇」
『いや、、下心全開って言うけど…ソレあなたが言えます?』
「俺のは下心ちゃいますぅ〜下手くそなクラスメイトに優しく手を差し伸べようとーー」
『あー、それでしたら下手くそな私には勿体ないのでどうぞ他の女子にその手は差し伸べて上げて下さい。』
どーぞどーぞと手を振ると宮侑は眉を吊り上げさらに食いついてきた