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バレーボール✖️恋

第11章 球技大会



「うわぁマジか…」
「はぁ〜〜」
「またさんやん。」

ため息と落胆の表情が一斉に向けられ肩を縮こませる


皆んなが怒るのも当然だ…。
ミスしたのはこれだけじゃない。
私が運動音痴なのは周知の事実だからほとんどボールは回って来ないのに、たった数回回ってきたボールを見事に全部外したのだから…。



『ごめんなさい……』


私の謝罪はチャイムにかき消され皆んなは校舎の中へと戻って行く


「さん、まだ練習初日やし失敗はつきものやって。また明日頑張ろ?」

「ちゃんは期待を裏切らないねー。てか最初に俺が教えた事、全く出来てないよ?」


茫然とする私に黒沢さんと角名君が声を掛けてくれる


ーーーえっと、最初に教えてくれた事って確かフォーム?
うーん…。。と首を捻っていると角名君が私の背後に立った


そして後ろから手を伸ばし私の腕をとると、


「膝は軽く曲げて腰を落とす、それから肘は伸ばして。腕だけで上げるんじゃなくて全身を使うって言ったでしょ?」


正しいフォームを手取り教えてくれた。


『そ、、そっか、、、』


ぴったりと身体が密着した上、耳元で喋られるから何だか恥ずかしくて振り向けない。


ーーーー距離感、、近いな、、、



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