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バレーボール✖️恋

第10章 2回目の春


バス停までの帰り道
話題は2年になって初めての行事、球技大会の話になった


「そう言えば今度の球技大会、女子はバレーボールに決まったんやろ?羨ましいわ〜。」

『あー、、うん。男子は確かサッカーだっけ?』

「せやねん。あ〜…サッカーじゃやる気出えへんわー。」

『治君なら何でも活躍出来るんじゃない?サッカーしてるとこも見てみたいな。』


私のそれとない一言に角名君が反応する

「ちゃん、治はもう違うクラスなんだから応援しちゃダメだよ。」

『あ〜…そっか…。』

「別にえーやろ?友達なんやし。」

「・・・"友達"ねぇ。」


角名君の目がスッと細まる
何でも見透かしてしまいそうな目つきに治君も一瞬たじろぐも、何か思いついたのか「そうや。」と私の方へ向きを変えた


「、もしバレーの練習すんのやったら昼休み付き合うで?」

『え?ホント⁇実はまだルールもよく分かってなくて。教えてもらえると助かるかも。』


思いがけない提案に私も身を乗り出して食いつく


『そうだ、黒沢さんも良かったら一緒に教わらない⁈』

「えっと〜、、、教わるって、、、治君に⁇」


黒沢さんの反応はあまり良くなかった

ーーーあれ?良い提案だと思ったけど…ダメ、だったかな…?


『う、、うん…。良かったら、だけど…』


黒沢さんは治君をチラリと見た後、気まずそうに口を開いた


「私は正直、、、やめた方が良えと思う…。」

『え、、、?』

「いや、教わるのは良えと思うで?自分達だけじゃ分からへん事ばっかりやし…。
けど治君が違うクラスの女子にバレー教えてるなんて知られたらめっちゃ反感買うと思うもん。」

『・・・・。』

「それにただでさえさんは治君のファンの人達に目を付けられてるんやから…もうちょっとその辺気を付けた方がええと思う……。」

「俺も同感だね。治もさ、今は同じクラスじゃないんだからちゃんに何かあってもすぐにフォロー出来ないじゃん。
女の嫉妬が怖いのはよく分かってるんじゃないの?」


2人の最もな意見に私と治君は押し黙った


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