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バレーボール✖️恋

第10章 2回目の春


そんなやり取りから10分後…


「・・・・で、何でお前らも着いてくるん?バスちゃうやんけ。」

「え?帰り道こっちだから?」

「ご、ごめんなさい…‼決して︎邪魔はしないんで…‼︎」

「何で治はちょっとキレとるん?」

「別にキレとらんし。」

『・・・・。』


私の隣には口を尖らせる治君、その横には片耳にイヤホンをし音楽を聴きながら歩く角名君、すぐ後ろには黒沢さんと銀島くん。
そして数メートル後ろには宮侑がズボンのポケットに手を突っ込み、不貞腐れた顔をして歩いている

治君と同じ場所に帰るのだから当たり前なのだけれど…。


ーーーー何か空気、悪くない?
双子の喧嘩が後を引いてるのもあるけどそれだけじゃないような……。


黒沢さんが私を置いて帰ろうとした時、部室に戻る角名君と銀島君が偶然通り掛かり、何故か話が進み皆んなで帰る事になっていた



チラッと肩越しに後ろを振り返ると黒沢さんと銀島君はお互い違う方向を向いて無言で歩いている

ーーー私が言うのもあれだけど…何か2人とも初々しい…‼︎

急展開でテンパってたけどこれって2人が仲良くなるチャンスなんじゃ…?地元が一緒って言ってたから家も近いはずだし。
黒沢さん頑張れー‼︎


密かにエールを送った


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