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バレーボール✖️恋

第10章 2回目の春



「・・・・何かさんって思ったより話しやすい人なんやな。」

『そ、、そう、、ですか?』

「てっきり無口で真面目な怖いひとやとばかり……。」

『えぇっ?怖い?私が…⁇』


無口とか真面目はよく言われるけど、怖いと言われたのは初めてだ。


「だってあの侑君と言い合いしとるから…気の強い人やなって思って…。侑君が女の子相手に声を荒げるのも初めて見たし。」


ーーーー言われてみれば確かに…。
あの場面だけ切り取ってしまえばそんな印象を持たれてもおかしくないかもしれない。


『あ、、あれはその〜、、、、』


誤解です。って言いたいところだけど……
実際宮侑とはいつもあんな感じだし……

もごもごと上手く言葉に出来ずにいると黒沢さんがフッと吹き出した


「大丈夫、今は怖いとか思ってへんから(笑)
むしろさんと仲良く出来たらええな…って思うとるんだけど、、、」

『え…?私と、、、?』

「うん、うちら気が合いそうやない?」


そんな風に思ってくれたのが嬉しくて、私は目を輝かせて頷いた


『そんな風に言ってもらえるなんて…嬉しい……‼︎』

「ホンマ⁇良かった〜!ほな今から敬語も無しやで?」

『敬語も⁇わ、分かり、、分かった、、』

「ぎこちないなぁ(笑)」

『ちょ、ちょっとずつ……慣れてくから…。』


嬉しくて自然と頬が緩んでいく

友達が出来た喜びでここに来た本来の目的を忘れ掛けてた時、体育館の扉が開いた


出待ちのごとく首を長くして待っていた女の子達が一斉に中へと入って行く中、私と黒沢さんは人の流れが落ち着いたのを見計らって中へと足を踏み入れた




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