• テキストサイズ

バレーボール✖️恋

第10章 2回目の春



"放課後、第一体育館に来て!きっと面白いものが見れるで〜♡"


昼間、野崎さんならそんなメールが届きスルーする訳にもいかずとりあえず体育館の方へと足を向ける


ーーー面白いものって何だろう…?
第一体育館て確かバレー部が練習で使ってるとこだよね。

それに何だかさっきから私の横を足早に通り過ぎて行く女子が多いのは気のせいだろうか………

ーーーー気のせいであって欲しい。


けれど遠目に体育館が見えたところで私の足はピタリと止まった


『・・・ん?』


入り口に人集り?
締め切られた体育館の扉の前には20人、いやそれ以上の女子がソワソワと落ち着かない様子で立っていた。

その女子達の手には団扇が握られていて双子のファンクラブだと言う事はすぐに見当がつき、思わず後退りをしてしまう


ーーーーうわぁどうしよう…、、、あそこ行きたくないな、、、。


そこに野崎さんの姿はない。
あの集団の中に1人で入ってく勇気はないし、とりあえず野崎さんにメールをしてみようとポケットを漁っていると、


「・・・・・あのっ、さん、、?」


後ろから控えめに声を掛けられ振り向くと、そこには同じクラスの黒沢小春さんが立っていた




/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp