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バレーボール✖️恋

第10章 2回目の春



「やっぱちゃんて面白いね。」

『・・・・?』

面白い…?
意味が分からず首を傾けると、「携帯貸して?」と徐ろに手を出してきた


「ちゃん携帯の扱い慣れてなさそうだし俺がやった方が早いでしょ?」

『は、はぁ……。』


うまく話しに乗せられてるような気もしないでもないけど……
とりあえず携帯を取り出し言われるがまま角名君の手に乗せた

すると角名君は慣れた手付きで手早く操作をし、ものの数秒で登録をし終えてしまった


「はい。」

『え?早っ…!あ、ありがとう…ございます…。』


携帯を受け取りお礼を言うと、すぐ後ろから何やら不穏な気配を感じた。



「珍しく角名が女子と携帯交換しとるからどんな可愛い子やろと思ったら、、、メガネやんけ。」


反射的にぶるっと身震いをする私の横で角名君は何故か喉奥を鳴らし笑いを堪えている

『・・・・。』


クツクツと笑う角名君に冷ややかな視線を向けると、彼は後ろに立つ宮侑に身体を向け、


「ちゃんの連絡先ゲットしちゃったー。」

ドヤ顔でヒラヒラと携帯を掲げて見せた。


ちょっと角名君、、、何でそんな自慢げにしてるの…。
私の連絡先なんて誰も興味ないし恥ずかしいんですけど、、、
ましてや相手は宮侑だし。

眉を顰める私の事などお構いなしに角名君は尚も続ける。


「今んとこちゃんの連絡先知ってんの北さんと治と俺だけだってー。侑も教えてもらったら?」


『ちょ、角名君、、、‼︎』「は、はぁ〜〜〜⁇⁇」

同時に反応をしてしまいお互い顔を見合わせる
けどすぐにお互いそっぽを向いて視線を逸らした


「べ、別にいらんしっ‼︎‼︎てか何で俺がメガネの連絡先教えてもらわなあかんねん‼︎」

「え?だって侑、さっき羨ましそーに見てたじゃん。」

「は?は?はぁ〜〜〜⁇⁇何言うてんねんっ‼︎つーか別にお前らの事なんか見てへんからなっ‼︎‼︎」

『ちょっと、、、声でかいから…‼︎』


大きな声を出す宮侑に慌てて人差し指を突き立てる

けど時はすでに遅く、周りはすでにざわつき始めていてクラス中の視線を集めていた


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