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バレーボール✖️恋

第10章 2回目の春



ーーーあれ?何かすでに教室の中が賑やか…?


楽しそうな笑い声が廊下まで響き、クラスの入り口には他クラスの人らしきが数人、中を覗いている。

女子の黄色い声、それに中を覗く女子達の熱い視線。



あぁ、、、これは嫌な予感がする。。。

やっぱりあの名簿は見間違いじゃなかったのか…。


ガックリと肩を落とし、気配を消すように後ろのドアからコソコソと教室へと入ると早速聞き覚えのある声が聞こえてきた



「LINE交換するのはえーけど、俺基本スルーやけどそれでもええの?」

「全っ然良い♡」
「ほな私も〜‼︎」
「てか侑君てファンクラブあるんやろ?それ入ったら何かファンサしてくれるん?」

「ファンサ?ん〜せやなぁ…。その子がタイプやったらするしタイプちゃうかったらシカトやな。」

「アハハ〜何それぇ最低〜♡」



ーーーーホント最低。

嫌でも耳に入ってくる会話にげんなりしながら席に着く。


クラス分けの名簿でチラリと見えた名前が一瞬治君かと思ったのに……


宮 侑
の方だったなんて。
はぁ…、と密かにため息を漏らす。

幸い私の席は前の方だし宮侑は1番後ろ。
私の視界に入る事はないし、いつもの様に本を読んでればそこまで関わる事はないはず。

うん、そうしよう。
早速本でも出そうかと思った時、隣の席で携帯をいじっている男子と目が合った


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