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バレーボール✖️恋

第9章 初恋のおわり



これが居間だったらこんなに意識はしなかったのかもしれない
信ちゃんの家だったら2人で笑って終わったかもしれない


2人きりの狭い空間と高鳴る心臓の音がーーーー
これまでずっと信ちゃんには嫌われたくない、と良い子でいた私を壊した


支えてくれた腕が緩み、離れようとする信ちゃんに私は正面から抱きついた


『信ちゃん……』

「・・・⁇」


背中に腕を回しギュッとブレザーを握りしめる


「どうしたん?」

信ちゃんの声に困惑の色が混ざる
大好きな信ちゃんが困ってる……
困らせてるのはーーーー私。

頭では分かっているのに気持ちが抑えられなかった



『好き……』


信ちゃんの胸に顔を埋め、小さな声でそう呟く


『近くにいるだけで良い 見てるだけで良いって……ずっと思ってた
なのに好きって気持ちがどんどん大きくなって………
幼馴染とか、妹のような、、とかじゃなくて。

私、信ちゃんのトクベツになりたい……。』




人生で初めての告白は
あまりに辿々しくて今にも消え入りそうな程自信のない声だった




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