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バレーボール✖️恋

第2章 稲荷崎高校 入学



この人はさっきの自己紹介で、、、確か名前は宮治って言ってたっけ。

その彼は私の返事など特に待つ様子もなく「ねむ。」と言いながら気怠げに頬杖をつくと前を向いてしまった


ーーー私…顔に出てた⁇
表情には出さないようにしてたはず、、、

見知らぬ男子に本心を突かれ動揺してしまう



それにしてもこの人大きいな…。

チラッと横目で宮君に視線を向ける
座っててもわかるぐらい背は大きく足も長い
自己紹介ではバレー部に入るって言ってたから信ちゃんの後輩になるんだ…。


ぼんやりとそんな事を考えているとチャイムが鳴り休み時間になった




『・・・・。』

女子というのは動きが実に早い
グループを作るべくせっせと携帯を交換し合いお互いの呼び名を決めてたりする

最初が肝心。
スタートダッシュに乗り遅れるほど今後グループへの加入は難しくなっていく。


ーーーーうん。
頭では分かってるんだけどねぇ、、、


ぽつん。

クラスメイトがあちこちでグループを作っていく中、私は1人席に座っている


まぁこうなるよね。
私が話し掛けたところで話し掛けられた相手も迷惑だろうし…。


ーーーー本でも読もうかな。

そう思い、カバンに忍ばせてある本を取り出していると、やけに隣が騒がしい事に気付いた



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