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バレーボール✖️恋

第2章 稲荷崎高校 入学




「じゃあ立候補がないなら推薦でに委員長をお願いするがーーーもそれでいいか?」

担任とクラス全員の視線が私へと向けられる



あぁ……この流れ、もう何度目だろう。
小学生の頃からこんな役回りだった。
ちょっと頭が良くて真面目で、ノーとは言えない性格。
さすがに高校に入ればもうそんな役回りはしなくて済むだろうと思ってたけど…甘かった。

新入生代表の挨拶をした事ですでに私のイメージは出来上がってしまったらしい。

ここでごねた所で空気が悪くなるだけだし何より皆んなの視線が痛い。



『・・・・はい。』


小さく返事をするとパチパチとまばらな拍手をされあっけなくクラス委員長に選ばれてしまった


表情は変えずに心の中で深くため息を吐くとーーー



「ホンマはやりたくなかったんとちゃうん?」


隣の席の男子が声を掛けてきた

『・・・?』

「ま、あんな空気じゃ断れへんか。」


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