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バレーボール✖️恋

第8章 雨の後…


侑side

柄にもない事をしてる
そんな自覚はあんねん。
背中に密着した熱い身体が落ちないようしっかりと腕で支える


途中知り合いの女友達がひやかしてきよったけど、「うっさい」と一喝した
そんな俺の反応に女友達はキレとったけど今はそれどころちゃうしそのままスルーして保健室へと急ぐ。




メガネとは友達って感じちゃうし勿論彼女でもない
地味な見た目に無表情、おまけに可愛げも愛嬌もない
ソリも合わなければ共通点もない、ないもんだらけの女。

ちょっとからかっただけでアホみたいにキレて殴ってきよるし。
それに俺には絶対見せへんような緩んだ顔を北さんやサムの前でしとるのが妙に癪にさわったり…

とにかく一緒におると調子が狂う、そんな女。





ガラガラ

保健室のドアを足でこじ開ける

ドアには"席を外してます。用のある方は職員室へ"と書かれた札がぶら下がっとったけど、とりあえずメガネを寝かせるのが先決だと判断した。

誰もいない保健室へと入りカーテンで仕切られたベッドの脇に立つ



「メガネ、保健室着いたで?」

『・・・・・』

「おーい、降りひんのかい。」

肩越しに声を掛けるも返答がない。
それどころか背中にピッタリと顔をくっつけたまま動かないメガネ。


ーーーなんや、最初はおぶられんのあんなに渋ってたくせに随分密着しとるやん。

背中に当たってる柔らかい感触に思わず頬が緩む


意識せんようにしとったけど、、、こんなん嫌でもしてまうわ。
細身やと思ってたけど意外と出るとこは出てるんやな、、、。



「そんなに俺とくっついてたいならこのまま押し倒すのもありやで?」

『・・・・』

いつもなら眉を吊り上げて食い付くようなセリフにも反応が無い

ーーーーこれはもしかして


「・・・・・寝よった?」



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