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バレーボール✖️恋

第8章 雨の後…


いやいや、嘘でしょ……

こんな事なら治君に着いて来てもらえば良かった、と後悔していると背中から聞き覚えのある声が聞こえた


「か弱い女の子に絡んで何がおもろいねん。」


ーーーーはぁ…。
私はどうしていつもこうタイミングが悪いんだろう。
自分の間の悪さに心の中でため息を吐いた。


その声の主の足音は私のすぐ側まで来ると、


「あ、"か弱い"は撤回やな。この子、こんな地味〜な見た目やけどめっちゃ凶暴やで?」

「何や宮、この子と知り合いか?まさかお前の女やったりしないよな(笑)?」

「ハッ、んな訳あるかい。俺のタイプちゃうわ。」

「だよな?さすがにコレはないわな〜。」


目の前の男子は私を一瞥するとハンッと小馬鹿にするように鼻を鳴らした


ーーーこの男はさておき……宮侑に好き放題言われるのは癪に触る。

真後ろに立つ宮侑に文句を言ってやろうかと重い頭を上げた時、思いの外低い声が頭上から降ってきた


「タイプちゃうけどな、コイツの事よう知らんやつが馬鹿にすんのは腹立つねん。」

「はっ?何やそれ、お前も馬鹿にしとったやろ?」

「馬鹿にはしてへん、タイプちゃうって話をしただけや。」

「せやからそれが、」

「ええから早よどっか行けや。」



宮侑の声色からは怒りが滲み出ていて振り向けなかった。

ーーー何で…
何であんたが怒るのよ、、、


すると目の前にしゃがみ込んでいた男子は「意味わかんねぇ!」と苛立ちを見せるもこの場から去って行った




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