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バレーボール✖️恋

第8章 雨の後…



「・・・・・あの後北さんと何かあったん?」

『ん?何かって…?』


首を傾けると治君はバツが悪そうに片手で口を覆った


「いや、すまん…何でもない。
それより保健室まで一緒に行くか?」

『…ううん、大丈夫だよ。じゃあ少し休んでくるね』


治君の様子が気になりつつも、とりあえず今は横になりたくて保健室へと向かった

昼の時間というのもあり、廊下は騒がしく大きな笑い声が頭に響く

ーーーーあ〜、、、これは結構熱上がってるかも、、、。
念の為とは言えマスクをしてきて良かった。



コホッコホッ、と咳込みながら背を丸め廊下の端を歩いていた時だった


ドンッ 

「あ、わり。」


向かいから勢いよく走って来た男子と肩がぶつかりぐらり、と視界が揺れーーーー


ドサッと尻餅を着いてしまった


『〜〜〜っ、』


尻餅を着いた衝撃より、頭痛と目眩ですぐに立てないでいると、ぶつかってきた男子が不機嫌そうな顔で見下ろしてきた。


「おいおい、リアクション大袈裟すぎやろ?そんな思いっきしぶつかってへんで?」

『・・・・っ』

違う。
具合が悪いんです。
そう言いたいのにグラグラと揺れる視界のせいで声が出ない


「ちっ、シカトかい。」

目の前の男子は苛立ったように舌打ちし、立てない私の前にしゃがみ込んだ。



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