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バレーボール✖️恋

第7章 放課後デート?



ーーー自信、かぁ。
どうしたら自信なんてもてるんだろう。

元々ネガティブな上、コミュニケーション能力も低い私はずっと狭い世界で生きてきた

家族と信ちゃん以外の人には壁を作って本の世界に入り込む
私にとってそれが一番落ち着くしそれで良いと思ってた。



でも高校に入って数ヶ月。
少しだけ…変わってみたいって思うようになってきた。

信ちゃんを振り向かせる為、っていうのもあるけど、治君のような友達が出来たお陰かもしれない。


少し前の私からしたらこんな風に男の子と2人で遊ぶなんて到底考えられなかったもんな…


お会計を済まし、治君を待たせちゃ悪いと思い小走りで店の外へ出ると、


『ーーーー雨?』

さっきまで薄曇りだった空はすっかり厚い雲に覆われポツポツと雨が降り出していた


「降ってきよったなぁ。傘ないしもうちょい本屋で雨宿りしよか?」

『あ、傘なら私、折り畳み持ってるから大丈夫だよ?』

鞄から水色の折り畳み傘を取り出しサッと広げてみせる

「さすが、いつも準備万端やな。」

『あんまり大きくないけど…駅のバスロータリーまですぐだし一緒に使おう?』

「ほな俺が持つし。」


治君は私の手からそっと傘を取ると「俺の方が背高いから」と微笑んだ


自分から言いかけた事だけど…これって相合傘ってやつだよね…
恥ずかしい気もするけどここで変に意識するのもおかしいし、、、


『じゃあお願いします…』



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